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仲田 洋美 院長

HIROMI NAKATA

癌と遺伝子の専門家として、患者さん1人ひとりに最善をつくす。

大学卒業後、総合内科専門医、がん薬物療法専門医、臨床遺伝専門医の資格を取得。2015年、新宿駅近くに開業。2018年、外苑前駅近くに移転。

仲田 洋美 院長

仲田 洋美 院長

ミネルバクリニック

港区/北青山/外苑前駅

  • ●内科
  • ●腫瘍内科

自身の病気をきっかけに医師を目指す。

仲田 洋美 院長

10代の後半に、急性糸球体腎炎という病気に罹りました。寝たり起きたりを何度も繰り返して、食事は塩気のない腎炎食。そんな生活を2年近く過ごしたのです。病と付き合っていく中で、ある日ふと気がつきました。扁桃腺が腫れると決まって尿が赤くなることに。主治医の先生にそれを話したのですが、「扁桃腺と腎炎に関係があるなんて聞いたこともない」と、けんもほろろな反応で……。ところがです。たまたま友人である高知医科大学の先生にそのことを話したところ、すぐさま大学病院に連れて行かれ、そのまま扁桃腺を切除する手術を受けました。結果は明白でした。すっかり体調が戻った私は、医学部を志すようになったのです。知識があれば、もっと早く解決できたかもしれない。そう考えた私は、自分自身がお医者さんを目指すべきだと思うようになりました。大学を卒業し、血液・呼吸器内科医として医師人生をスタートした私は、それまでの経験を活かして腫瘍内科医に転向しました。その後、がん対策基本法に基づいて設置された、香川大学医学系研究科・がんぷろ腫瘍内科コースに1期生として入学し、がん薬物療法専門医の資格を取得しました。ちょうどその頃から、乳がんなどの遺伝性腫瘍に携わるようになっていた私は、この分野における診療体勢の整備が必要と感じ、兵庫医科大学遺伝学教室に国内留学し、臨床遺伝専門医の資格を得たのです。兵庫医大では、癌以外の疾患も数多く拝見させていただくことになり、それは大変勉強になりました。それまでの私は、癌だけが深刻な病気だと思い込んでいるようなところがありました。ところが実際はそんなことはなくて、神経難病の患者さんの中には、想像を越える苦しみを抱えている方が多くいらっしゃいます。どちらが重いかと比較することに意味はありませんが、ある意味、思い上がっていた私の目を開かせてくれたということに、今ではとても感謝しています。『ミネルバクリニック』は2015年に開院いたしました。訪問診療がおこなえる範囲は、半径16キロ以内と定められています。クリニックの場所をこちらにしたことで、都内の主要な地域をほぼカバーすることが可能となりました。

在宅診療を可能にするために「地域にこそ専門家が必要」。

仲田 洋美 院長

病院で癌の患者さんを診ていても、最後にできることは、病院じゃないと出来ない特殊なことはひとつもありません。だったら、慣れ親しんだ家で、ご家族と一緒に過ごして欲しいと考えていました。しかし、がんの専門家のいない在宅診療への不安が、そこに踏み切ることができない1つの理由になったことは容易に想像できます。癌についてしっかり語れて、緩和ケアにも精通している。地域にこそ専門家が必要だと考える理由がそこにあるのです。
患者さんの思いを受け止めるのが、私たちの仕事だと考えています。一時、癌に罹ってしまったことを私のせいとされても構いません。時がたち、気持ちが落ち着くようになれば、きっと自分を見つめ直す時間ができることでしょう。ご本人が家族としっかり向き合い、おだやかな時間を過ごしていただけるように専門家の立場からサポートをしていきたいと考えています。

遺伝子診療から終末期医療まで幅広く専門的な診療をご提供。

仲田 洋美 院長

『ミネルバクリニック』では、遺伝子医療から終末期医療まで、患者さんのライフステージのすべてを、総合内科専門医、がん薬物療法専門医、臨床遺伝専門医の立場から診させていただきます。このうちの遺伝子診断では、専門的な視点からカウンセリングをおこなっています。患者さんは、この病気は遺伝するのかどうか、といった素朴な疑問をたずさえて来られます。大学病院等ではたずねにくいような質問も、ここではまったく問題ありません。クリニックではお勤めの方が利用しやすいよう、夜間での診療もおこなっています。最近になってニーズが高まっているのが、NIPTやプレマタニティの遺伝病リスク検査です。NIPTは、母体の血液を用いて胎児の染色体を調べる遺伝子検査で、ダウン症候群などの疾患を特定できます。流産リスクのある羊水検査等とは異なり、母体の採血のみでおこなえることは大きなメリットですが、色々問題もあるので中立な立場の専門医が扱うべきだと考えています。遺伝に関する問題や疑問は、多くの方がお持ちです。大病院でしか相談できないというハードルを下げ、どなたでも気軽に相談できる場所にしていきたいと考えています。

医師だからこそ、医師として最善をつくす。

一期一会ですね。たとえ明日会うことが決まっている人であっても、今日が最後と思い、誠心誠意、全力で向き合っていきたいと思っています。私は以前、救急の現場にも身を置いていたことがありました。ある日のこと、ご夫婦でトンネル事故に遭われ、ご主人はお亡くなりになり、奥様は命は取り留めたものの、深刻な障害が残った事例がありました。その時、若かった私は思わず、「この人は助かって良かったんでしょうか…」ともらしてしまったことがあったのです。上司の先生は、当然のことながら烈火の如くお怒りになりました。私たちは神様ではないのだから、それを考える立場にない。目の前でやれることをやるのが、私たちの仕事なのですと、厳しい口調で諭されたのです。本当に、その通り。だから、一期一会なのです。その日、出会った1人ひとりの方に対し、最善をつくしていきたいと考えています。

これから受診される患者さんへ。

電話でご予約の上、お気軽にお越しください。訪問診療に出かけていることもありますので、まずは電話で問い合わせていただくのがスムーズです。患者さんが実現したいことを実現するのが、私たち専門家の仕事です。テレビや雑誌で見て聞いたことの真偽を確かめるということでも構いません。癌と遺伝子の専門家として、あらゆるお困りに応えていきたいと思っています。

※上記記事は2016年05月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

仲田 洋美 院長 MEMO

総合内科専門医 /臨床遺伝専門医 /がん薬物療法専門医 /救急科専門医

  • 出身地:高知県
  • 趣味:お勉強!
  • 好きな本:砂の女(安部公房)、石の扉、王妃マリー・アントワネット(遠藤周作)、王妃の離婚
  • 好きなドラマ:篤姫
  • 好きな言葉:医療は小さな政治。政治とは大きな医療。
  • 好きな音楽もしくは好きなアーティスト:ミスチル
  • 好きな場所もしくは好きな観光地:富士山

グラフで見る『仲田 洋美 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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